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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第四夜 天使の裁き 23

「それとも遊んで行くか?砂遊びとか貝殻拾いとか」

「しません!砂遊びはもうこりごりです!!」

「すまんすまん、冗談だよ。夏になったらまた皆で来ような」


野絵の頭を軽く叩くと、彼は足早にその場を立ち去ってしまう。



(みんなで…)


詩歌の後ろ姿を見ながら、野絵は思わずニンマリする。

さっきまでの恐怖はもうすっかり払拭されていた。



(今日こそは絶対言わなきゃ!!)



「成城先輩、市ノ宮先輩!!」

「ん…?」

「何?」

数メートル先を歩いていた詩歌は笑顔で振り向き、近くにいた真砂は少し怪訝そうな顔で野絵を見る。



「あの、私二人に言いたい事が…!」


野絵の背中を押すように突風が吹く。

小柄な彼女は思わず前のめりになるが、体制を整え、風に負けないよう大きな声で叫ぶ。



「天文学部に入ってくれませんかーーー?!!!」


今日一番の大声を出し切った後、野絵はとびきりの笑顔を見せた。





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