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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第一章 月の鏡
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第二夜 獅子羽高校入学

2015年4月7日。



「野絵ー、いい加減もう起きなさいよ」

「はーい、もう起きてるよー」


階下から母親の声が響く。

今日は待ちに待った入学式、新しい制服に袖を通しながら野絵はウキウキしていた。



(制服良し、前髪良し、スカートの長さも靴下もOK!これなら高校デビュー出来るかな?)


鏡の前でクルクル回り、全身チェックしていると、いつの間にいたのかドアの隙間からこちらを窺っていた母と目が合った。



「うわっ、びっくりした!!」

「ふふふ、月マニアのあなたも一応女の子だったのね。お母さん安心したわ」

「も、もー勝手にドア開けないでよ、お母さん!」


真っ赤になって反論すると、母親は新しいおもちゃを見つけた子供のような顔をしてこちらを見ている。



「な、何?」

「中学の時は前髪は目まであって、地味な一本縛り。スカートは変に長いし、靴下はたまに左右の長さが違うしさ。ああ、お洒落なんて全然興味なかった野絵が…。あの野絵が!!」


大袈裟な反応をする母に何だか気恥ずかしくなってしまう。




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