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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第四夜 天使の裁き 18

「分かってない!全然分かってないわよ!!」


一人取り残されてしまった野絵は、複雑な心境で二人を見ていた。



(これが世に言う修羅場というものなのかな…?)


恋愛沙汰のことは全然分からない野絵だったが、真砂の次々に変わる表情を見て、不思議に思う。



(…私にも分かる時が来るのかな?)



「とにかく、もうすぐここにプリンス君も来るし、ちゃんと謝れよエンゼル!」

「嫌っ!!」

「嫌…ってお前なああぁ~!!!!」


怒り心頭の詩歌だったが、真砂が頬をふくらせたままだんまりを決め込んでしまったので、諦めた表情でため息をついた。

体をこちらへ向き直すと、すまなそうに項垂れる。



「こいつこんなんだからさ、代わりに俺が謝るよ。すまなかったな、ツッキー」

「いえいえ、そんな…。全然大丈夫ですから」

「こいつを野放しにしたのは俺の不注意だ。怖い思いをさせて、ごめんな」


長いまつげが影を落とすのを見て、野絵は慌ててしまう。



「えっと、えと。それより先輩!士音君がこちらに向かってるっていうのは本当ですか?」

「あ、ああ。めちゃくちゃ心配してたぞ」

「心配…?士音君が?」





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