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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第四夜 天使の裁き 17

「大体お前はいつもやることが過激なんだよ!!ちゃんと反省してるのか?!ツッキーに早く謝れ!」

「…」

「それにデビルになってるし。約束忘れたのかよ?!もう学校に来れなくなってもいいんだな?!」


矢継ぎ早に怒る詩歌に対し、真砂は仏頂面で黙っている。

またキレてしまうんではないかと、内心ヒヤヒヤしていた野絵だったが、真砂の表情は段々と曇っていった。



「…バカ」


振り絞るようなか細い声だった。

意外な一言に野絵は目を丸くする。



「詩歌のバカバカバカバカバカっ!!そんなに怒らなくたっていいじゃない!悪いのはその女だもん!アタシの詩歌を取ろうとするから…っ!」


先程まで怒り狂っていた彼女は今度は瞳に涙を浮かべ、叫んでいる。

詩歌の胸を両手の握りこぶしで、何度も何度も叩く真砂は可愛らしい女の子そのものだった。

その変わりように野絵は呆然とし、口が開いたままになってしまう。



(…な、何だろう?先輩って二重人格…?!)

「いつお前のになった?!つーか痛いからやめろよ」


始めは軽く叩いていた彼女だったが、感情と共に叩く力がエスカレートしていく。



「バカバカ!!アタシの気持ちも知らずに…!!」

「いてて、分かった。分かったから!」





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