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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第四夜 天使の裁き 7

言葉を失ってしまった野絵と真砂の間に一陣の風が吹き、二人はしばし対峙する。

緊張感の漂う中、海鳥が一声鳴いた。

それと同時に真砂が叫ぶ。



「パワーズ!!」


彼女の身体から目映い光が溢れ出したかと思うと、白い煙幕が辺りに立ち込める。



「何…?魔法…っ?!」


咄嗟に腕で顔を覆いガードする。

煙が晴れてきたのでそっと目を開けると、中から白い巨体が現れた。

高さ3メートルはあるだろう真っ白な異物は、瞳を固く閉じ、両手を胸に当てている。

その腕には鎖の様なものが巻き付いていて、背中には大きな羽がついていた。

異様な雰囲気を醸し出していて、野絵は思わず息を飲む。



「これは…天使…?」

「ご名答。アタシのお友達のパワーズよ。可愛いでしょ?」


金属のような肌をした天使は呼吸もしておらず、全身真っ白。

金髪の長い髪が風になびいているが、全然可愛くは見えない。

寧ろ恐怖を感じた。



「どうして魔法を…?!」

「あなたに体感してもらおうと思って」

「体感って…何をです?!」







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