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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第四夜 天使の裁き 6

砂浜を歩くとサラサラした粒子の中に貝殻が混じっているが、ゴミなどは全く見当たらなかった。



「ここの海岸は凄く綺麗なんですね」

「当たり前よ、毎日掃除してるもの」

眩しそうに海を見つめていた真砂だったが、上機嫌で振り向くと、愛おしそうに砂を掴んだ。



「毎日って、先輩が?!」

「ウフフ、秘密よ」


握っていた力を緩めると、海風に砂粒が飛ばされて行く。

金色の粒子に見とれていると、真砂はまた海の方へと向き直ってしまう。



「そういえば、まだ先輩の名前を聞いてませんでした。教えてもらえませんか?」

「そうね、まだ名乗ってなかったわよね。でもいいのよ。あなたはアタシの名を知らなくて」


背中を向けている為、彼女の表情は分からない。

ただ強い口調には敵意がこもっていることに、この時野絵は初めて気付いた。



「でも…じゃあなんて呼べばいいんです?」

「しつこい子ねー。だから必要ないって言ってるの。今日限りであなたはアタシの前から消え失せるんだから」

「え…?」







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