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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第四夜 天使の裁き 3

長身で細身な彼女は同じ女性とは思えない程、しなやかで美しかった。



「あなたは、昨日の…」

「覚えていてくれたの?光栄だわ」


ほんの少し見ただけだったが、彼女の姿は脳裏に焼き付いていた。

昨日、詩歌を追い回していた少女だ。



(すごく怒ってたけど、仲直りはしたのかな?)



「昨日魔法について聞いたのね?」

「はい、聞きました」

「どこまで聞いたの?ルナビーについてはもう聞いたのかしら?」


口調は丁寧だが、野絵に反論の余地を与えない威圧感がある。

悪く言えば高圧的な態度だ。

そんなことよりも彼女の美しさに圧倒されていた野絵は、ぼんやりと流れるような声を聞いていた。



「これからちょっと…」

「せ、先輩は人間ですかっ?!」


真砂の声を遮り、叫ぶ野絵。



「はい?」

「だってだって、あまりにも綺麗だから…!まるで天使のよう!」

「フフ、そうね。さしずめこの地に舞い降りた天使って所かしら」


二人ともかなり恥ずかしい言葉を口にしているが、全く気にしている素振りはない。

さっきまで威圧的な口調だった真砂は、まんざらでもない様子で笑顔を見せる。



「うわー、やっぱり高校って凄い所なんだなぁ!イケメンに美少女に魔法に…ホント凄い!」


瞳をキラキラ輝かせながら、自分を見つめてくる野絵に真砂は優越感を感じる。






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