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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第四夜 天使の裁き 

翌朝、鳥のさえずりで野絵は目が覚めた。

勢いよくカーテンを開け、時計を見ると時刻はまだ5時36分。

目覚ましより少し早く起きてしまったが、野絵は鼻歌混じりで支度を始める。



(今日も早く行って勧誘してみようかな。あ、でも来週まで待つように士音君に言われてたんだっけ)


昨日、士音に釘を刺された事を思い出し、野絵は自重することにした。



(あんまり暴走してもいけないよね。しばらくは大人しくしていよう。それに今日は…)


そう、今日は野絵が15年間生きてきた中でも、最大のビッグイベントが待っているかもしれないのだ。



(魔法使いになるんだもんね!何かポーズとか考えてた方がいいのかな)


思い立ったらいてもいられず、鏡の前で色んなポーズを取ってみる。

手を思い切り上に伸ばしてみたり、クルクルとまわってみたり、笑顔の練習もしてみたり。



「フルムーン!」

体を丸くかかがめて、叫んでみると急に恥ずかしさが襲ってきた。

傍から見たらただの変な人だとようやく気付いたのである。



(これはやめよう…)


いつもの通りの穏やかな朝を過ごしていた野絵だったが、これから身に降りかかる試練など、この時点では知る由も無かった…。



放課後、全ての授業が終わると、野絵は意気揚々と士音の所へと向かう。

しかし、他の女子達に先手を打たれてしまい、彼に近づくことは容易では無かった。













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