表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
57/124

第三夜 天文学部、設立?! 35

優しく手を差し伸べてくれる士音。

また再会出来た不思議な先輩、詩歌。



(二人と友達になりたい…。だって、だって私は高校デビューするって決めたんだから!)


勢いよく顔を上げると、野絵は月に向かって宣言した。



「私、魔法使いになるっ!!」

(皆の仲間になるんだ!……ん?仲間…?!)


気持ちはスッキリしたものの、今度は仲間というキーワードが引っ掛かる。



(あれ…?私も何か仲間的な物を探していたような…?!)


しばしの沈黙。

月明かりの中、野絵は今日の出来事を思い返してみた。



(今日は朝早く家を出たんだよね。…はて?何でだったっけ?)

「って、あーーーっっ!!!!天文学部の仲間探してたんだったーーー!!!!」


ここにきて大事な事を思い出す。

大きな声で叫んでしまったので、階下の母に怒られ、近所の犬には吠えられてしまう。



「あわわ、ごめんなさい…」


慌てて窓を閉め反省すると、壁に寄りかかる。



(馬鹿じゃないの私ってば!あんなに張り切って探すって言ってたのに)


こんな事今まで無かった。

朝昼晩、月を中心に考えて生活してきたのに、それを忘れてしまう位、詩歌の話は衝撃が強かったのだ。



(明日、成城先輩も天文学部に入ってくれるかお願いしてみよう!)


もう一度月を見上げ、満足気に笑うと野絵はベッドへと潜り込んだ。



(明日も綺麗な月と楽しい日になりますように…)








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ