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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第三夜 天文学部、設立?! 31

少し虚ろな瞳をした士音が、部屋の扉を開けるのを見て、野絵もそれに続く。

外に出た途端、夕日が目に飛び込んでくる。

花曇りの今日は雲で光が散乱されていたが、それでも現実味を帯びた赤だった。



「…夢じゃない!」


希望に満ちた野絵の声を、士音は聞き逃さなかった。




★ ⭐ ★ ⭐ ★ ⭐ ★ ⭐ ★ ⭐ ★


先に部室を出て、帰宅しようとしていた詩歌は、バッグを置いてきてしまったことに気付き、教室へ戻る。

扉を開けると、見慣れた女性が机に腰掛け、こちらを見ていた。



「お疲れさま、詩歌」

「よお、エンゼル。無事に終わったぜ」


嫌みがこもった彼女の口調に、詩歌も同じように答える。



「認めないって言ったのに!」

「まあ、そういうなよ。折角出来た仲間だろ?」


彼女が腰掛けている机から自分のバッグを取ると、詩歌は足早にその場を離れようとする。



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