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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
52/124

第三夜 天文学部、設立?! 30

「詩歌はどうしてほしいの?」


士音がまたしてもストレートに問う。



「そりゃもちろん二人には仲間に入って欲しいさ。でも強制はしない」


落ちてきたボールをキャッチすると、詩歌は元あった場所にそっとしまった。

ロッカーの腐敗臭が再び漂い、二人は鼻を押さえる。

そんな二人を尻目に、詩歌は散在されている服を掻き分け入り口へ向かう。



「じゃあまた明日、ここで会おう」


満面の笑顔で振り向くと、詩歌は何もなかったかのように去っていった。

部屋に残された二人は、彼が去った後をしばらく呆けながら見ていたが、お互いに顔を見合せ夢うつつなまま口を開く。



「…帰ろうか」

「…う、うん。そうだね、とりあえず帰ろう」


体がフワフワして実感がないのに、心臓の音だけがうるさく響く。

古典的だが、自分の頬を引っ張ってみるとやはり痛かった。



「…夢じゃない」

「あー、そうだね。色んな事聞いてなんか頭が追い付かない」






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