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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第三夜 天文学部、設立?! 21

一瞬辺りが暗闇に包まれた感覚に陥いるが、すぐに元に戻る。

脱ぎ散らかされた服、空いたままのロッカー、詩歌が用意してくれた二人分の椅子。

何も変わらない、だけど何か違和感を覚える。

無機質で冷たい空間の中に放り込まれているような感覚。



「野、野絵!上!」


隣にいた士音がすっとんきょうな声をあげるので、反射的に顔を上げる。



「え、ええっ!?」


一瞬何が起きたのか分からず、何度も瞬きをする。

開いた口が塞がらないというのはまさにこの事だ。

野絵はただポカンとした表情で、宙を見上げていた。



「どうかな?魔法の力は」


詩歌の言葉で二人は我に返る。



「これが…魔法!?」

「あー、すごい!」


二人の視線の先には、宙に浮いたままのスーパーボールがあった。

それは落ちてくる気配もなく、ただそこに止まっている。

試しに近くにあった飲みかけのジュースを持ってみるが、逆さにしても全然こぼれ落ちてこない。



「これが俺の能力、時魔法だ」

「時魔法?」


士音がオウム返しに聞くと、詩歌はにんまり笑い饒舌に言葉を続ける。






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