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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第三夜 天文学部、設立?! 19

野絵も上手い言葉が見つからず、「ダメかも」と呟く。



「あー、魔法使いって何?マジシャンか何か?」

「ノンノン、甘いね王子君。甘いのは顔だけにしてくれよ」

「…」


ハイテンションな詩歌についていけず、士音は口を真一文字に結んでしまう。

野絵も同じくあきれた顔で詩歌を見る。



「二人は魔法とは何だと思う?」

「えっ、えーと…」

「あー、現実にはあり得ない力かな。夢みたいなもの」


急な質問に焦る野絵とは対照的に、士音はすんなりと答えた。

いつも月の事を中心に考えている為、自分が分からないことを質問するのはいいが、こういう予想外のの質問に野絵は弱い。



「ツッキーはどう思う?」


真っ直ぐな瞳に見射られて、野絵はどぎまぎしてしまう。



「そうですね、月には魔力があるとはいいますが…。士音君の言葉に追加するなら、それを可能にする力かなと」

「ふむふむ」


大袈裟に頷くと、詩歌は顎に手をやり、何やら考え込むポーズを取る。



「二人とも実に素晴らしい答えだ。要領を得てるし好感が持てる。だが少し足りないな」


詩歌は再び部屋の奥に戻ると、ロッカーを何やら物色し始めた。

先程とは比べ物にならない位の異臭が漂い、野絵に続き、士音も苦い顔をする。




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