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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第三夜 天文学部、設立?! 17

「野絵に近づかないで下さい!」


いつもの(とはいってもまだ二日しか彼の事を知らないが)穏和な士音の姿はそこにはなく、強い口調で言い放つ。

ピリリとしたムードか漂い、野絵は何も言えなくなってしまった。



「ふーん、王子様登場って訳だ」

「野絵に何かしたら許さない!」


一触即発のムードが漂い、野絵は内心焦りながら交互に二人の顔を見る。



(ど、どうしよう…何でこんな雰囲気に??)

「俺はツッキーと話してただけだけど?それにも断りがいるのかな?」

「そ、それは…」


余裕綽々の詩歌に士音は少したじろぐ。



(確かに…オレにはそんな資格ないけど…)

背後をちらっと見ると、心配そうな表情の野絵がこちらを見ていた。


先程、見知らぬ男子に野絵が連れていかれてしまった時、咄嗟の事ですぐに動けなかった。

我に返った時にはもう二人の姿は見えず、身体中が一気に冷えていくのが分かった。

心臓が何かに掴まれたかのように痛い。

嫌な汗が頬を伝う。


彼女は別にオレのことなんて何とも思ってない。

そんなの分かってる…。

彼女の事を縛りつける権利なんて自分にはない。

分かってる…だけど…!!




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