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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第三夜 天文学部、設立?! 16

真顔で詰め寄る野絵に彼は呆気に取られ、目を丸くする。

少しの沈黙の後、詩歌は「ぶはっ」と吹き出した。



「月からの使者って…、ツッキーどこまで月好きなんだよ」

「い、いいじゃないですか!どうせ月マニアって事も知ってるんでしょう?!」


真っ赤になって反論する野絵に、彼は満足気に笑う。



「まぁ、魔法使いって所は否定しないけどな。俺は…」


詩歌が何かを言いかけた時、勢い良く扉が開く音がした。

二人は一瞬身をすくめ、恐る恐るそちらを見る。



「……士音君!」


先程の彼女が野絵の大声に気付き、駆けつけてきたのではないかと内心ヒヤヒヤしたが、扉の前に立っていたのは少し前まで一緒にいた士音だった。

苦しそうに肩で息をし、額から汗が少し滲み出ている。



「士音君、どうしてここが?」

「………野絵、大丈夫っ?!」


思わず扉へ駆け寄ると、士音に腕を引っ張られ、彼の後ろへと回り込む形となった。



「別に私は大丈夫だよ?」

「さっき、すごい悲鳴が聞こえたから」

「あ…、いや、あれは…」



体重の事を思い出し、しどろもどろになっていると、何を誤解したのか士音は思いきり詩歌を睨み付けた。






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