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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第三夜 天文学部、設立?! 13

軽やかに立ち上がると、部屋中に散らばっている服を掻き分けて、彼はイスを二つ腐海の中から取り出した。



「ツッキーも座れよ」


詩歌はイスに腰掛けると、もう一つのイスに座るよう勧めてくるので、素直にそれに従う。



「なんかすっぱい匂いがしますね」

「ああ、ここ柔道部のヤツらの部室だから」


周りを見渡すと、薄汚れた柔道着がそこら中に散在していて、異臭を放っていた。

野絵も一応女子ではあるので、思わず眉をしかめる。



「臭いだろうけど、ここが一番安全だ」

「安全?さっきの女の人と何か関係が…?」

「あいつは汚い所、だいっっっ嫌いだからここには絶対来れないんだよ」


何故か得意気に話すと、彼は天を仰ぎ、思いきり伸びをした。



「あー、ようやく一息つける。俺は自由だっ!」

「あの人、怒ってましたけどいいんですか?」

「いいんだよ、あんなの放っておけば。それよりツッキーには悪いことしたな。さっきのイケメン、彼氏?」


耳慣れしていないワードがいきなり飛び出してきたので、野絵はなんの事か分からず首を傾げる。



「?」

「だから、ツッキーの彼氏なのか?」





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