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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第三夜 天文学部、設立?! 12

「ふぅ、撒いたか」


静寂を破るように詩歌と呼ばれた少年は溜め息をついた。



「…あの」

「ん?あいつか?大丈夫、ここには入ってこれないから」

「あの…あのあのあの!」


言いたい事が沢山あるのに、上手く言い出せない。

あの日の事は夢では無かった。

ほんとにまた再会出来た。

でも、それと同じ位嬉しかった事が野絵にはあった。



「私の事ツッキーって呼びました?さっきツッキーって!!」

「は?」

「ツッキーって、それ素晴らしいです!!アポロ11号が静かの海に着陸したのと同じ位、素敵過ぎです!!」


子犬のように無邪気な瞳で喜ぶ野絵を見て、詩歌は思わず吹き出してしまう。



「素敵過ぎって…再会出来た事よりツッキーって呼ばれた事の方が嬉しいのかよ、お前」

「はっ、いやいやいや!また会えたのも嬉しいですよ!」

「ついでみたいに言うな」


軽くおでこを小突かれて、野絵は自分の言動を省みる。

せっかく再会出来たのに、オタク丸出しではないか、と。



(再会出来たのも本当に嬉しかったんだけどな…)



「ま、いいや。ようやくお前に会えた」






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