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第三夜 天文学部、設立?! 6
無事一人目をゲット出来たものの、その後は順調にはいかなかった。
「天文学部に入ってくれませんか?!」
興奮状態の野絵に対して、クラスメイトは当然引き気味。
「袖ノ月さん…だっけ?ごめん、私運動部系に入るから」
「天文部ー?キョーミなーい」
「そんなマイナーなの入んないよ。つまんなそうじゃん」
「活動とかってちゃんとあるの?ビミョー」
クラスメイト全員に聞いてみたものの、反応は様々だったが、士音以外首を縦に振るものはいなかった。
中には「…怖いんだけど」と、一蹴されたりもして、さすがの野絵もこれにはショックを受けた。
「野絵、大丈夫?」
「う、うん…、大丈夫。いいんだ、こうなること大体分かってたから…」
大丈夫とは言ってるものの、悲壮感が半端なく、全然平気そうには見えない。
「来週には部活紹介とかもあるし、その時を狙って隣のクラスとかにも行ってみるといいんじゃない?」
「…うん、明日にでも行ってみようかな」
「あー、明日はまだやめといた方がいいよ。まだ皆学校にも慣れていないだろうし」




