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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第三夜 天文学部、設立?! 3

「え、えっと、話?オレに?」


思わず声が上ずってしまう。

昨日野絵と出会った時もそうだが、彼女と話していると胸の鼓動が早くなり、息苦しくなってしまう。

こんな感情は士音にとって、久し振りなことだった。

そんなこと全然知らない野絵は、あどけない笑顔でこちらを見ている。



「な、何…?」

「うん、あのね、佐山君って入りたい部活とか決まってる?」

「…え、部活?」

「うんうん、部活。もう決まってるかな?」


満面の笑みで言われ、脱力感が彼を襲う。

思わず扉に寄りかかり、軽くため息をつく。



(あー、何を勘違いしてるんだ、オレは…)

「おーい、佐山君?」

「あ、あー…ごめん。部活は一応軽音部に入ろうと思ってるよ」

「軽音部かぁ、佐山君音楽好きなの?」

「あー、うん。スキ」


彼独特の穏やかな雰囲気のせいだろうか、昨日より自然に話せている自分に野絵は内心驚いていた。

そもそも同級生なのだから、敬語は必要無いんだと割り切ると、とても話しやすい事に気づく。



「そっかそっか。でも大丈夫!うちの学校かけもちもOKだもんね」

「かけもち?」


思っていたことが声に出ていたらしく、野絵は笑ってごまかすと、本題に入ることにした。






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