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第二夜 獅子羽高校入学 15
一見、無責任にも取れる教師の発言に、今までうつむいていた野絵の顔が一瞬にして明るくなる。
「そ、そうですね!無ければ作ればいいんだ!!さすが先生!!素晴らしいアイディア!さすが先生!!」
「なぜ二回言った…」
「そうと決まれば明日から忙しくなりますね!帰って作戦会議を開かなければ!!先生、どうもありがとうございました!」
勢いよく立ち上がると、深々とお辞儀をし、足早にその場を立ち去った。
残された教師は呆気に取られ、呆然と後ろ姿を見送る。
「なんだありゃ…」




