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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第一章 月の鏡
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第二夜 獅子羽高校入学 15

一見、無責任にも取れる教師の発言に、今までうつむいていた野絵の顔が一瞬にして明るくなる。



「そ、そうですね!無ければ作ればいいんだ!!さすが先生!!素晴らしいアイディア!さすが先生!!」

「なぜ二回言った…」

「そうと決まれば明日から忙しくなりますね!帰って作戦会議を開かなければ!!先生、どうもありがとうございました!」


勢いよく立ち上がると、深々とお辞儀をし、足早にその場を立ち去った。

残された教師は呆気に取られ、呆然と後ろ姿を見送る。



「なんだありゃ…」




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