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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第五夜 強襲 37

士音も立ち上がり加勢しようとするのだが、足がふらついておぼつかない。

野絵が背中を支え、彼は何とかその場に立ち止まる。



(ツッキーの能力の事を知ってる…、そうかそれで親玉登場って訳か)


敵を睨み付けると、詩歌は胸を掴みながら声を荒げて叫ぶ。



献花(ショチマナロ)!!」


巨大な白い花が再び現れ、次々とモンスターめがけて飛んでいく。

爆音の後、その場に残っているものは全て無くなり、煙だけが蔓延していた。



「…はぁ、はっ、殺ったか?!」

「成城先輩、大丈夫ですか?!」


真っ青な顔をして立ち尽くす詩歌にたまらず駆け寄ると、彼は崩れ落ちるように寄りかかってきた。



「先輩、すごい汗…無理してたんですか?」

「はは…、二人の前では初戦闘なのにカッコ悪いな」

「そんなこと…!先輩のお陰で皆いなくなりましたよ。ゆっくり休んで下さい」


玉のような汗が額から流れ出すように溢れ、苦しそうに呼吸をしている姿を見て、野絵は胸が苦しくなる。

しかし安心したのも束の間、再びモンスターが部屋に侵入してきた。



(私も二人を守らなくっちゃ!!でもカードは図書室に…、どうしよう、どうしよう…?!)





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