表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
120/124

第五夜 強襲 35

「私…私は…」


野絵が意を決して、両手を握り締めた時だった。

突然物凄い爆発音がし、後ろの扉や机が吹き飛び、熱風が辺りに立ち込める。



「ちっ、もう来たか…!!」


爆発の中、青いヌメヌメした物体が所々に見え、野絵と士音は言葉を失う。

次から次へと溢れ出てきて、あっという間に教室の3分の2以上埋め尽くされてしまった。

絶対絶命、まさにその言葉がぴたりと来る余儀無い状態で、詩歌は皆の前に一歩進み出る。



「二人共、後ろへ下がってろ!!」


真っ直ぐ前を見据えると、彼は腕をかがげて叫んだ。



献花(ショチマナロ)!!」


掌から巨大な淡いユリのような花が表れ、アメーバめがけて飛んでいく。

体の上に覆い被さると、すっぽりと個体を包み爆発した。

アメーバのグミのような肉片が辺りに飛び散り、卵の腐ったような異臭を放ち消滅していく。

次々に花が表れ、あっという間に敵をなぎ倒していく様を見て、二人は呆気に取られてしまう。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ