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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第五夜 強襲 33

風を感じ窓の方を見ると、一ヶ所だけカーテンが揺れ、こもった空気を浄化してくれていた。



「鍵を開ける位、俺には造作も無い事だからな。それよりプリンス君!魔法が使えたっていうのは本当なのか?」

「あー、うん。なんとか出来たよ」


椅子から立ち上がると、詩歌は士音の肩を掴み、激しく上下に揺すった。



「でかした!やれば出来るじゃないか、プリンス君!!」

「う、うん。ありが…と」


焦点が定まらず、目を回している士音に構うことなく彼は話を続ける。



「やはり俺の目に狂いは無かったんだな!!」

「詩…歌、気持…ち、悪…い」

「あ、悪い。つい興奮して…」


慌てて肩を離すと士音は顔を真っ青にし、だるそうに床の上に横たわった。



「士音君、大丈夫…?!顔色悪いよ?!具合良くないの?」

「初めて魔法を使ったんだ。しかも自己流で。そりゃあ疲れもするさ」

「じゃあやっぱり体力消耗してたんだ…。それなのに私…」


士音は笑って誤魔化していたが、実際はかなり疲れていたに違いない。

しかも自分をおんぶしてここまで運んでくれて、どれ程の労力だったのだろう。





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