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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第五夜 強襲 28

大中小、大きさは様々で皆『瓶詰の天満月(フルムーン・ボトル)瓶詰の天満月(フルムーン・ボトル)』と呟きながら近付いてくる。



「な…っ?!数が多すぎるっ!!」

「し…士音君、どうしよう…」


背中越しに野絵が震えているのが伝わってくる。

360度辺りを見渡すが、どこもモンスターの群れで覆いつくされ、死角など無いようだった。



瓶詰の天満月(フルムーン・ボトル)瓶詰の天満月(フルムーン・ボトル)!』


狂気に満ちた声は一部の狂いもなくハモり、異様な空間を作り出している。



(どうする…?このままじゃ野絵が…!!考えろ、考えるんだ…!!)


ともすれば発狂してしまいそうな状況の中、士音は冷静に考える。



(オレはもう力をもらっている。使おうと思えば使えるはずなんだ!詩歌は…詩歌は何て言っていたっけ?)



――――…呪文は来るべき時が来たら使えるようになってる。


詩歌の言葉を反芻すると、少しだけ落ち着いて呼吸が出来た。

周りの雑音に気を取られないよう、目を閉じ、神経を集中させる。



(オレに…オレに野絵を守る力を………!)


瞳の奥が熱くなり、耳鳴りが響く。

といっても、不快な音ではない。

大地を揺るがすような、深い地響きのような音で、体の中から力がみなぎってくるようなそんな感覚を覚えた。






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