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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第一章 月の鏡
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第二夜 獅子羽高校入学 4

春は出会いと別れの季節とは良く言ったものだ。

出会いより別れの方が多い気がして、野絵は春が好きでは無かった。

でも今年は違う。



(ここからが新しい一歩だ…)


先程からずっと昇降口の貼り紙の前で、野絵は硬直状態に陥っていた。

一緒に来た母親は先に体育館へ行ってしまっている。



(私、本当に獅子高に来たんだなぁ)


愛称で皆、獅子高と呼ぶが、正式名称は県立獅子羽高等学校。

駅からの通学路には海が隣接していて、緩やかな坂道を延々と登ると、見えて来るのが獅子高だ。

以前体験入学をした時に、一度だけ教室から外を見たのだが、かなりの絶景だったのを覚えている。


制服は漆黒のブレザーに金のボタンが縫い付けられ

、スカートも同じく黒い。

スリットの部分だけチェック柄になっていて中々凝ったデザインである。

制服が可愛いと女子に人気があるが、野絵にとってはそんなことどうでも良かった。



(憧れの天文学部!はあぁ、これで毎日心置き無く月が見れるよ~!)


彼女がこの高校を選んだのは、近くの高校で唯一天文学部があったからなのだ。










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