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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第五夜 強襲 20

「きゃああぁあああっーーーー!!!!」


耳をつんざくような悲鳴が聞こえてきた。

かなり近い。

それもその声が聞こえてきたのは先程、純子が出ていった外の方からだった。



「純子ちゃんっ!?」


心無しか悲鳴は純子に似ていた気がする。

嫌な予感が野絵を襲う。

考えるより先に足が勝手に動いていた。

胸が締め付けられ、冷や汗が頬を伝っていく。

身体中に嫌な予感が駆け巡り、笑顔の純子が脳裏によぎる。



(純子ちゃん、純子ちゃんっ…!!)


全速力で駆け、昇降口を飛び出すと、目に飛び込んできたのは地獄のような光景だった。



「な、なに…?なにこれ…」


声が震えているのが自分でも良く分かった。

連動するように体も震え出す。

野絵の目の前に広がっていたのは、血だらけで横たわる男女4人と、今まさに命の危険に晒されている純子の姿だった。

透明なアメーバのような物体の中に取り込まれてしまっていて、息が出来ないのか、顔は苦痛で歪んでいた。








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