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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第五夜 強襲 18

「今もねラケット教室に忘れちゃって取りに来たの。バカだよね~、どうやって部活するんだーってハナシ」

可憐なイメージの彼女だったが、話してみると意外に気さくで、野絵は少し拍子抜けする。



「氷川さん、テニス部に入るって言ってたもんね」

「わ、嬉しい!覚えててくれたんだ!この前はごめんね、天文部断っちゃって…」

「あ、ううん。全然大丈夫だよ。人それぞれ好きな物は違うと思うから」


慌てて頭を振る野絵を見て、彼女はくすりと笑う。



「袖ノ月さんって変わり者なのかと思ってたけど、話してみると案外いい人なんだね」

「ええ?私ってそんなイメージ?!」

「そうだよー、教室で待ち伏せされて、いきなり天文部に入ってくれませんかー?だもん。ビックリしたよ」


彼女の言葉に自分の行動を省みると、何だか恥ずかしくなってくる。



(やややっぱり変だったのかな?唐突すぎた?)


「あ、もう行かなくちゃ。またね、袖ノ月さ…」

「?」


途中まで言いかけて、彼女は口をつぐむ。

何か思案中なのか宙を仰いだまま、動きを止めてしまった。




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