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秘密話

 彼達に着いて行けば、他より大きい四角型の木製の家。

 壁は白くて屋根は灰色の煉瓦の屋根。

 煙突も着いており、可愛らしい家だ。


 その家に入り、入ったすぐ横の部屋に入った。

 そこが青年―カイルの部屋らしい。

 扉を少し開け、カーテンも窓も全開にする。

 夏にも関わらず、心地よい涼しい風がやってくる。


 ベッドの上には厚手の毛布が畳まれ、窓辺には小さな観葉植物が飾られていた。

 本の詰まった木製の棚からは、古い紙の匂いがふわりと漂ってくる。


 栗色の髪の青年はカイルをベッドに横たわらせ、起き上がろうとするのを優しく制して、再び寝かせた。

 それから、ベッドの隣にある木製の丸椅子に腰をかけた。

 私はカイルに勧められるまま、ソファに座った。


「で、あんたは何者でカイルといつ会ったか、それと、今日は何しに来たのか、教えてくれない?」


「えっと、その…私は光の精霊王女、セレナ様の末娘のリリシアです。カイル?さんとは…二週間前に森で会いました。心配になって、見に来てしまって…」


 嘘では無い。

 心配をしていたのも本当だから。

 彼を見て、ほっとしたのはどうしてだろう。


「精霊王女の末娘!?それより、カイル、また、出歩いたの!身体に障るよ!」


 さっきと同じトーンなのに大声で話しているみたいで不思議だ。


「ごめん、ごめん!」


 カイルは頬を掻きながら、謝っていた。


…あ、この人、また来そう。


 精霊の勘なのか、女の子勘なのか、よく分からないが、そんな感じがする。


「あの、私が精霊のことは誰にも言わないでください」


 そう言うと、首を縦に振った。


「うん、そうだね。その方が君に迷惑をかけないね」


…この人達は()()()の出来事を知っているだろうか。私達が人間と関わらなくなった日のことを。


「どうした?」


 私はハッと我に返り、首を振る。


「何でもないです。それより、私は君達の名前を知らないので、教えてくれると助かります」


 二人とも頷き、栗色の髪の青年が初めに口を開いた。


「俺はエリオット・フェルナンデス。エリオットと気軽に呼んでよ。そして…」


 と、続きカイルと言われていた青年が口を開く。


「僕はカイル・セラフィンって言うよ。エリオットとは幼馴染なんだ」


 私は思わず、目を瞬かせた。


…あ、そう言えば、精霊と違って、人間は群をなすって聞いたことがあるな。


 精霊は主に群を成さない。

 なぜなら、また、あの悲劇を起こさないため。

 

「私、もうすぐ帰らないといけないから、バイバイ」


 そう言い、私は転移魔法を詠唱をした。

 目を開ければ、いつも通りの森の中。


『今日のリリーは生き生きしているね』


 ピクシーの存在を忘れていて、私はびっくりして、飛び上がりそうになった。


「…っ!?そ、そうかな?」


 私は口で手を隠しながら、俯いた。


…明日も行こうかな。

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