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【完結】1人だけ魔球投げれますが意外としんどい  作者: ぱちぱち


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第81話 しすてむあっぷでぇとの結果

本日1話目

 女神様いわくしすてむあっぷでぇとに伴い、僕は任意でシステム画面を開くことが出来るようになった。システム画面ってなんだよって言われてもシステム画面としか説明できないんだよね。あれだ。僕と女神様以外は止まってる灰色の世界にテレビ画面みたいなのが出てきてると思ってほしい。


 そのテレビ画面はタッチパネル方式で、一番最初のホーム画面にあたる所に僕の全身像と現在のステータスが出てくる仕様になっていて、これが今、僕を悩ませる主要因になっている。


 ミートA(85)・パワーE(40)・走力B(72)・肩力C(65)・守備力A(83)


 これが僕のステータスらしい。いきなりグレートプロ野球染みたものがお出しされたけど多分これ、女神様がグレートプロ野球にハマってるから出てきたものだろうね。


 このステータスだけどあくまでも参考的なもので、これ以外にもマスクデータ的なものが。例えば僕の野球技術の根幹である目と反射神経なんかは数字に反映されてなくて、実際に僕と同じステータスの人を用意しても差が出るそうだからあんまり妄信も出来ないけど、一先ずの指標になるデータだ。


 これとポイントによるほとんど肉体改造が出来るとなると、甲子園までの道のりはぐぐぅっと近づいたと言っても過言じゃないだろう。


 ただ、問題となるのはこのポイントだ。



「意外と腕を細くするポイントが大きいんだよなぁ」



 このシステム画面が見れるようになってから、今まで以上に練習に打ち込み。ケーちゃんコーちゃんに途中で止められるくらいに練習量を増大させたんだけど、この練習で溜まるポイントよりも太くなった腕を細くするポイントの方が多くなってるんだよね。慌てて筋トレを中断したからギリギリ事なきを得たけど、僕の筋力が上がるスピードが本当に早すぎるくらい早いんだ。


 まぁ、小学校低学年の時は筋トレ初めて半年くらいで格闘漫画の登場人物みたいなムッキムキになったからね。多分、僕が際限なく体を鍛えるとちょっと力んだら服がはじけ飛ぶような体になっちゃうと思う。


 そんな体になるのは、流石に女の身として生まれた今生じゃあ嫌だからね。このシステム画面から捜査して、太くなった腕の密度を上げて細くするという細マッチョ計画を進めたいんだけども。トレーニングで貯めたポイントじゃ太くなった腕を細くするポイントが賄いきれないという不具合に直面してるわけだ。


 いちおう打開策はある。というか、多分女神様はこっちをメインで考えてるからこそなんだろうけど、このポイントは練習以外でも稼ぐことが出来る。たとえば強敵との1打席勝負や、たとえば公式・練習問わず試合での活躍によってなど実戦は練習よりも多くポイントが溜まるから、毎週末の北埼玉デッドボールの試合が本当に大切になってくるんだよね。


 あ、あとはげいのーじんとしての活動でもポイント入ってくるや。あれはなんでか良く分かんないけど、多分女神様からの温情だろう。






 さて、今年も気づけば秋が終わり、さむぅい冬がやってくる。ということはいつも通りに僕も忙しい時期がまたやってくるわけだ。学業があるというのに野球にげいのーじんと、僕は本当に働き者な中学生だなぁ。ふんすふんす。



「そんな働き者の中学生を労うって気持ちがないんですかー? 魔球なら一球なんですけどー?」


「シャラップ! 山中スタイルで!」



 僕が煽るような口調で声をかけると、打席に立つ巨神タイラント所属で今年MVPを獲得した北の傭兵ことガッツ道南さんが吠える。舞台はリアルな野球盤ゲームなのだが、なんと今回の出演者は今年度タイトルを獲得した人ばかりというまさにノリに乗った野球選手だけを集めた内容になってる。


 えぇ、これ出演料どうなってるんだろって思ったけど、もうほとんど僕の専属みたいな扱いになってるプロデューサー兼カメラマンさんに聞いたら、なんでもプロ野球側も全世界で野球人気が盛り上がっているのを受けて、こういった野球振興につながりそうなイベントには積極的に参加するように各チームにお達しが出てるらしいんだよね。


 というか、プロ側からもぜひこの企画には参加したいって声が多いみたいで例年に比べたら大分お安いギャラで出演して頂くことができたんだとかなんとか。


 そして何故プロが参加したがってるかというと。



「すげぇ、本当に山中のエベレストフォークだ」


「ダルマボールも再現されてる! 俺、ドスベンの山中と対戦してる!」


「いや、僕は権藤あまねですけども???」


「お、俺は空原ゆうきで! 夢飛球を頼む!」



 これだ。水鳥先生との試合で僕が投げる夢飛球や飛球シリーズが世に知れ渡り、それを投げる僕と対戦したいって声が多くなったんだよね。しかもプロ野球選手からもかなり声が上がってるみたいで、この番組の主催でもあるタツさんは急遽、僕の投球に魔球+飛球シリーズを追加したのだ。


 そしてこの番組は年始に放映された1週間後、ブライアン伯父さんが出資している日本と米国の動画配信サービスで放送がされるらしい。で、この動画配信にはCM的な枠が設けられていて、動画の中である一定の時間になるとCMが流れる形で広告宣伝を行うのだとか。ついにマネタイズも始めたね、うんうん。お金の流れが出来ないとサービスってのは続けられないからこれは重要だよ。



「あまちゃん、次はダルマボールね」


「はーい!」



 そんなわけで僕はこの撮影中八面六臂の活躍を見せた訳だけども、流石に忙しすぎて今回はろくにパフェを食べる時間がなかった。今回も東京ドームで贔屓にしてる喫茶店のスイーツが沢山食べられると思ったのになぁ、残念。


 ただ、流石に現役トップ選手との連続対戦はポイントが多くもらえたから、かなり美味しいイベントではあったね。今年の年末はおかーさんの里帰りに付き合ってイギリスに行くから、去年みたいに北海道ポークビッツの若手の皆さんとの合同キャンプには参加できないからこれはありがたいよ。


 流石に筋肉だるまみたいな体でおじいちゃんやおばあちゃんに会いたくないからね。帰ったら急いで腕を細くしないと(使命感)

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