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【完結】1人だけ魔球投げれますが意外としんどい  作者: ぱちぱち


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第65話 夏休みは忙しい(ガチ)

本日ラスト

 さて、今年も夏季大会予選の季節がやってきた。ハラキリトルシニアにとって雪辱となる日本選手権への出場資格は無事ゲット。そして巨神カップの予選でも好調で出場権をゲット。今年のハラキリトルシニアの夏は去年以上に熱くなりそうだね!


 まぁ去年はテレビカメラとかが入ってきてガッタガタになってた子が多かったけど、今年はそれに慣れたのかチームメイト全員が本来のポテンシャルを発揮することが出来たのが勝因かなぁ。多分、ハラキリトルシニアの子はリトルシニア全体でも断トツでテレビ耐性がある子たちになってるよね。僕が育てたんだよ?(キリッ)


 対しておなじみマンネリトルシニアはというと、ハラキリトルシニアとの直接対決で敗れたものの日本選手権への参加資格はなんとか確保。何事もなければ日本選手権で雌雄を決する事になるんだけど、今年に関してはちょっと雲行きが怪しいというか。



「日本選手権って7月末から8月頭なんだよね」


「……知ってるー」


「多分僕らはオーストラリアに居るころだよね」


「知ってるー!」



 僕の言葉に頭を抱えるトロ子ちゃんという珍しい画だ。まぁトロ子ちゃんが頭を抱えるのも頷けるというか、今年のマンネリトルシニアはかなり厳しい事になりそうだからね。なにせ女子代表が国外に出る期間は7月から8月末まで。思いっきりリトルシニアの全国大会と被ってるんだ。


 ハラキリトルシニアの方はね、割と大丈夫なんだ。僕が抜けるとはいえケーちゃんコーちゃんという主軸+顔が四角い諸星君というそこそこの全国クラスピッチャーがいるから。対してエースと正捕手という大黒柱が揃って女子代表に呼ばれてこの夏は国外にいるマンネリトルシニアはね……控えめに言ってヤバイ。


 いや、もちろんマンネリトルシニアはそもそもが結構な強豪だから上の世代もちゃんと育ってるし壊滅的な被害ってわけじゃないけどね。流石に主砲兼エースと正捕手が抜けるのは普通にチーム編成ガタガタになるでしょ。言ってみれば4番と5番正捕手と先発一人が抜ける計算になるわけだしね。


 その状態で全国大会に挑めばどうなるかなんてまぁ、言わなくても分かることだ。



「男子の世代選抜がーうらやましいー」


「あっちは7月だもんねぇ。雑賀さんはやっぱり出場しないんだ」


「ケガは治ったけどー大事を取ってらしいぞー」


「ああ。まぁ、雑賀さんは去年から進学先決まってるらしいしね」


「無理する必要はないって事だろーお前も出ないし」



 そこでなんで僕の名前が出るのかはともかく、日本のリトルシニアは良い高校に進学するための過程って感覚があるからねぇ。日本のアマチュア野球は甲子園にすべてがあるってくらいに甲子園の人気があるから、皆が皆甲子園目指していい学校を目指すって図式が出来てる。リトルシニアも良い高校に良い生徒を送り込むのが至上命題みたいなものだしね。


 雑賀兄弟なんかは多分、リトルの頃から高校の進学先決まってたんじゃないかな。


 それはそうとやっぱり世代選抜は羨ましいよね。女子日本代表はそのほとんどが国内の重要な大会と日程が被ってるんだけど、男子側の世代選抜は7月にあるから日本選手権も巨神カップもどちらも出場が出来る。というか真夏に重要な大会が集中しすぎなんだよ、日本は。


 ケーちゃんもコーちゃんもこっちに呼ばれてるから、もしかしたら7月に米国で会えるかもしれないんだよね。あ、そうだ。パスポートを取り忘れないようにおねーさんが注意しとかないと。






「みんなで応援に行くからね」


「え、いや。来なくても良いですよ?」


「どうしてそう言う事言うの???」


HAHAHAHAHA!



 北埼玉デッドボールの試合中、金ちゃん監督にいきなりぶっ込まれたので思わず素で返答するとギャグと思ったらしく控えの芸人さん達がガヤ笑いをあげてくれる。良かった、今の完全に意識外で言っちゃったから笑いでごまかしてくれたのはありがたいよね!


 ただ金ちゃん監督は僕が素で断ったのを見抜いてるのか、ちょっとむすっとした表情を浮かべてる。これは試合後にお小言を言われるパターンだね……金ちゃん監督、たまに僕が野球選手だという事を忘れてげいのーじんとしての心得とか言ってくるからなぁ。



「あまちゃんCMとかでギャラ貰ってるでしょ?」


「まぁ、はい。事務所からうちの両親に支払いはあるみたいです」


「そうだね、未成年のうちは親御さんに管理してもらいなさい。じゃなくて、ちゃんとギャラを貰って観衆を楽しませてるなら君は立派なプロの芸人なんだから、ちゃんと意識しないと」


「あの。げいのーじんではありますけど僕、芸人になった記憶はないんですが???」


「え、君はもう坂本金太郎一門の末弟子でしょ」


「一門入りした覚えもないんですけど!?」



 なんていつものやり取りをしながらいつもの通りに最終回ラスト一人に登板。最初の2球は相手に飛球シリーズを求められるのでそれを投げて、最後にど派手な魔球で〆るというのがここ最近の北埼玉デッドボールの〆方である。今日の魔球は……ディメンションボール? 魔球を受けたブーさんが次の瞬間外野席に座ってたのはなかなか面白かったね。魔球ワープが禁止されたから似通った球を開発したのかな、女神様。


 さて、来週から夏休みに突入。夏休みに入った瞬間から世界各国ぶらり旅の始まりだ。最初の国はK国か……たしかこの頃のK国って衛生管理がなんたらとか言ってた気がするし、食べ物は持ち込んでOKって言うからブライアン伯父さんの力を借りようかな?

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