2話 ー家での生活ー
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歩けるようになった。
そういえば家の
部屋をあまり知らない。
「今日は家を探索するか…!」
俺がこの家を歩き、つぶやく。
「まずはこの部屋だな…!」
俺は扉を開けた。
「………どうした」
兄の部屋だ。
兄は勉強中のようだ。
「用がないなら
自分の部屋に戻れ。」
……俺はそっと兄の
部屋の扉を閉じた。
次の部屋の前に来た。
「あら?何で来たのかしら?」
母さんの部屋だ。
何となくだが…変な匂いがする。
……香水だろうな。
「それより聞いて〜!
お父さんの買ってくれた
香水が〜」
俺はそっと扉を閉じた。
母さんは話が長くなるからな。
やめておこう……
次の部屋。
みんなは察していると思うが、
父さんの部屋だ。
「……どうした。アレク。」
やっぱり父さんは凄いなぁ…
剣術も凄いし…
何より風格が…
「……何呟いてる。」
おっと褒めすぎたか。
「いえ…父さんの事を
褒めていただけです。」
「そうか。そろそろ日没だ。
夜ご飯にするか。」
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…今日も美味しそうな食事だな。
「「いただきます。」」
「…そういえばアレクは
3歳になったから、
明日からお兄ちゃんと
一緒に修行だな!」
そうか!もう修行か。
今日は寝て、また明日だな。
「……………。」
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翌日。
修行の時がやってきた。
カンッ!キンッ!と激しい
防衛戦が繰り広げられている。
やはり父さんと
兄さんは凄いな…
「おいアレク!
お前も修行するぞ!」
「ええっ!?急に!!?」
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素振り500回と言われ、
もうずっと素振りをしている。
本当嫌なものだな…
素振りとかそう言う、
長時間労働は…
その時、兄さんが声をかけた。
「おい。俺と組み手するか?」
「組み手……」
今力をつけなければいけない。
そう思った。
「します!」
「……良いだろう。」
ーーー移動して、
準備をし、向かい合う。
父さんが始めの合図を。
「………始めっ‼︎」
兄と木刀が前に出て、
突進してくる。
咄嗟に受け止めようと、
木刀で守る。
すると、兄は体制を変え、
上に振ってきた。
「ッ…!?」
「取った!!」
「そこまで!!!」
兄は止まり、自分も止まる。
俺は兄に握手をしようと
手を出した。
「ありがとうございました。」
兄は何も言わず、握手をした。
父さんは呆れたような表情を
していた。
「アレク、お前は、
何故強くなろうとする。」
父さんが説いた。
「それは……」
「理由もなく
強くなろうとするのか?
その強くなろうとする理由が
無ければ、
お前は強くなれない。
何よりお前自身の人生を
棒に振ることになるぞ。
良いのか?」
「父さん…」
俺は考えた。
父さんが言っている間考えた。
「僕は…」
俺は、
「「12聖王神になる。」」
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