11話 -戦争(下)-
「魔法神……」
「おや、誰だい?援軍ってやつかな?」
魔法神、十二聖王神の…
「まあ、まずは"こいつ"を試させてくれ。」
そう言うと、魔法神の乗っている骨の竜が
動き出し、高らかに鳴き声を響かせた。
とても高度な動きだった。
「どうやって戦えば…」
そう狼狽えていると、兄さんが先に行った。
「待って!兄さん!今行っても…!」
「うるさいッ!」
恐らく12聖王神がいて、パニクっている。
俺だってそうだ。
骨の竜に兄さんは剣を当てるも、効いていない。
「こいつ…硬ぇ…」
更に竜は兄さんに氷の吐息を吐いた。
「しかも氷属性!?」
兄さんはそう言うと、骨の竜から距離を取り、
「ミラナ!こいつに「直視」の魔法を使え!」
「そ、それでいいの?…それっ!」
ミラナが唱えた魔法、それは"直視"。
相手の弱点や、見えない場所を見る上級魔法。
弱点を見るのは一般魔法だ。
見えたのは、赤いコアのような部分だ。
「あれを狙うぞ!アレク!」
「あ、はい!」
それぞれ赤いコアを狙う。
ミラナは援護だ。
「頑張れよ〜」
どうせ勝てないだろうと言うように、
魔法神はそう言った。
俺たちはその応援に応えるように、
『うおおおおおおぉぉぉ!』
息を合わせ、2人同時に斬った。
「…………」
何も言わない竜は、そのまま倒れた。
「次は、お前だ!魔法神!」
魔法神は宙に浮きながら、
「ん〜?まずは耐えれたらいいね〜」
と、意味のわからないことを言った。
「何を…」
そう言い終わる頃には魔法神が手をかざしていた。
「ばいばい!」
そう言って、魔法神はニコッと笑った。




