第10話 -戦争(中)-
____戦争、それは何も生まない。
「戦争、だと!?」
「……おい、アレク。」
兄さんが急に話した
「あっはい!」
「戦争ってことは、行かないとだよな。」
「えっそうなの?
でもそう決まったわけじゃ…」
兄さんが放送場所に目を向けた。
《辺りの冒険者は加勢を!》
これかぁぁ…
「って事で、行くぞ。」
「そうですね…行きますか…」
「おいおい、ミラナは休んでて良いんだぜ?」
「口説いてるんですか?wやめてくださいよ〜w」
勝手に話が進んでる…
「ほら、行くぞアレク。」
「えっ…あっ!はい!」
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「冒険者の方ー?」
「あっ、はい。俺です。」
カウンターで兄さんと受付の人が話している。
「なぁ、戦争って、どことするんだ?」
ミラナに聞いた。
「えーと、今回は、
ばにゃにゃ王国とラフランス共和国ですね…」
「二国も!?」
「そうらしいですね…」
俺はミラナの地図を見て、驚いた。
「それでは、ご武運を。」
「はい。」
受付の人との話が終わったらしい。
「よし、行くぞー」
「はい!」
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「ここか…」
着いたのは、ばにゃにゃ王国。
「なんかヤシの木多くねぇか?」
「確かにね〜」
「このまま進めば、
我が国の本拠地があるんだよな〜?」
「話を聞いている限りは、そうらしいぞ。」
進んでいくたび、血の匂いが酷くしてくる。
「うぇ……僕、血の匂い嫌いなんだよ…」
「まあ誰でも嫌いじゃない?」
「それはまあ…」
兄さんが地図を見ながら言った。
「もう、見えてくる筈だ。」
戦争、本拠地、血の匂い。
俺はその時、平常心を保てていなかった。
「そろそろか〜…」
身の震えが止まらなかった。
「……ここだ。」
もうこのヤシの木をどければ見える、
そう思った。
甘かった、と思う。
目にしたのは、大きな骨の竜。
胸に赤いコアが埋め込まれた、大きな竜。
「………はぁ?」
俺は思わずそう言った。
本拠地は既に…崩されていた。
「あれは…ッ、十二聖王神の…魔法神…!」
奴は竜の上に乗り、俺達の事を上から眺めていた。
「やあ、どうも。」




