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同い年  作者: yukko
57/81

長電話?

電話が鳴って出ると、川口君だった。


「大丈夫か?」

「うん。大丈夫。」

「佐藤さんのことで泣いてたんか?」

「……私が悪いねん。」

「何があった?」

「ちょっと注意したんや。……注意したら急に帰って……。」

「君は悪うないよ。」

「なんで、そないなこと言えるの?」

「一緒に仕事した2年間、君を見て来たから!

 急に本社に来た佐藤さんの方が僕の常識には当てはまらへん。

 そやから、気にせんときな。

 ……気にせんとき、って言われても気にするのが君やけど。」

「………他にもっと言い方があったのかもしれんやん。」

「何を言っても同じやったかもしれん。そやろ?

 何を思ったのか、本社に来た子やで。」

「川口君のこと好きやから行ったんやろ………。」

「断ったから! そんな気にはならへんから!」

「あの子、断られて……どないな気持ち……。」

「あのな! 断って当たり前やろ。好きでもない子やねんから!

 あの子のこと受け入れて良かったんか?」

「そない…………思わへん。」

「もお! ええ加減、僕の彼女やと自覚してくれ!

 ……まぁ、デートもしてへんし……自覚できへんのも分かるけどな。

 今度の日曜日、10時に大阪駅の中央コンコースで待ってる。

 来てな! 必ずやで。」

「中央コンコース?」

「うん。10時に!」

「うん。」

「必ず、来るように!……来てくれよ。頼む。」

「うん。」


「お~い! いつまで喋ってんのや! 浩子!」

「お父ちゃん、止めてあげて。」


「お父さん、怒ってはる?」

「ちょっとだけ。」

「嫌われとうないさかい。終わるな。電話……。」

「うん。」

「おやすみ。」

「おやすみなさい。」


電話を切ると、父が「長すぎるやないかっ!」と少し怒っていた。

そんな父に母は「どこからも電話架かってきませんわ。そやから、長うてもエエのんと(ちゃ)いますか?」と宥めるように言った。

そんな両親の会話を聞きながら、浴室へ向かった。


⦅佐藤さん、大丈夫やろか………。

 ホンマに会社、辞めるんやろか……。⦆


初デートよりも佐藤さんのことが気になって仕方がなかった。

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