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同い年  作者: yukko
3/81

黒尽くめ軍団

今日は係長から「気を付けるように!」と言われた法要の日だ。

「怖いなぁ……。」と思いながら会社近くを歩いていた。

会社に入る前に、黒尽くめの男性たちが並んでいた。


⦅壮観やなぁ……。怖さ満載で……。目ぇ合わせんようにせな!⦆


そう思っている時に会社から車が出ようとしていた。

国道は車がいっぱい走っていて、なかなか入れて貰えない様子だった。

すると、黒尽くめの男性が一人、車に近づいた。


⦅ひぇ~~~~っ。何するのん……何もしてへんで。

 目ぇ()うたんかな?⦆


黒尽くめの男性の声が聞こえて来た。


「出るんか?」

「はい。」

「ちょっと待っとき!」


⦅へっ? 待っときってなんやの?⦆


急に黒尽くめの男性が10人以上?道路に出た。

そして、車を止めたのだ。


「行きや!」

「すんません。おおきに。」


⦅めっちゃ怖かった。車に轢かれはったら……思うて怖かった。

 良かったわぁ~~。轢かれはれへんで………。⦆

「おはよう。」

「あっ、おはようございます。」


先輩と会社には行って更衣室で話した。


「先輩、めっちゃ怖かったです。」

「うん。ビックリやな。」

「急に道路に出はるんやもん。」

「怖ないみたいやなぁ……あの黒尽くめ軍団は……。」

「車、ビュンビュン走ってましたよ。」

「うん。前もそうやった。

 あの国道で反対方向から来る車を止めはるねん。

 身体を張って……。

 ほんだら、組長さんのご自宅まで滞りなく行けるやろ。」

「怖かったわぁ………。」

「まぁ、退社の時には居てはらへんから、安心し。」

「そうですか。良かったぁ~。」


更衣室を出て毎朝の拭き掃除をする。

そして、今日も一日が始まった。

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