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同い年  作者: yukko
10/81

マクドナルド

終業後、私は川口君に誘われて帰りに「どこか店で話をしたい。」と言われた。

なんとなく目に入った駅前のマクドナルドを指さして……。


「あっこは?」

「マクド? マクドでエエのか?」

「うん。食べたいなぁ~って思って……

 マクドやったら、家に帰ってからも御飯食べられるから……。」

「あぁ、お母さんが作ってくれた晩御飯。」

「うん。作ってくれてるのに食べへんかったらアカンやん。」

「そやな。」


マクドナルドはセットがあった。

メニューはハンバーガーセット、チーズバーガーセットとフィレオフィッシュセットの3つだ。

私はフィレオフィッシュセットにして飲み物をホットコーヒーにした。

川口君はチーズバーガーセットで飲み物はホットコーヒーだ。


「マクドでしか食べられへんのよね。」

「何を?」

「この程よい塩加減のポテト! 好きやねん。」

「ふぅ~~ん。」

「大学生やった時、よぉ食べた? マクド。」

「せやな。」

「アルバイトは?」

「バイトは家庭教師をしてた。」

「大学生は違うね。」

「そうか?」

「うん。アルバイトは出来へん高校もあるし……。」

「せやな。」

「ほんで、話やねんけどな。」

「うん。」

「内山先輩から聞いてん。主任のこと……。」

「せやの……。」

「女子社員と主任だけにせんといて!って言われた。」

「せやから? 偶然やないの?」

「うん。偶然やない。」

「ホンマ……ありがとう。私ね、声、出すつもりやってん。

 けど、出えへんかった。情けないわ……。」

「そんなことあらへん! 声って出えへん時あるって思うで。」

「……私、初めて気持ち悪い。怖いって思ってん。」

「そうか……。」

「せやから、ホンマにありがとう。

 ごめんなぁ。彼女に悪いなぁ……。こうして話聞いてくれる時間。

 彼女に……悪いなぁ。ごめんなさい。」

「いや……そんなこと気にせんでもエエよ。うん。気にせんといて!」

「ホンマ?」

「ホンマや。」

「ほな、早よ食べて帰らなな。」

「せやな。……これからやねんけどな。」

「うん。」

「他にも話したからな。気が付いたら主任と女子社員だけにはならへんようにする

 からな。」

「ありがとう。」


食べ終わって二人で駅に向かった。

駅では別方向のホーム。

手を振って別れた。


川口秀樹は思った。


⦅なんで言えへんかった。

 もう別れたって……。

 振られたって……。

 あぁ……アホやな……。⦆

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