幕間〜登場人物紹介2〜
シメオン・アルカディア
何事もそつなくこなし何事にも執着しないが、リンクスのことは別。シンシアにリンクスを取られている今の状況が面白くない。
若い王族の中でも魔術の素養がある。為政者となっても優秀だろうが、本人は王座に一ミリも興味がない。
リンクスにとっては、自分を連れ出した男の異母弟かつ、最初の主人とその妻から生まれた愛し子。
シメオンの幸福は必ず守る、とリンクスは誓っている。
ランボ・リノーケロス
魔術戦クラブのクラブ長で三年生。貴族の出だが、大らかで懐の広い人。実は今回の対抗戦でクラスを優勝に導く大活躍をしている。パーティでは自分で狩ってきた謎の肉を提供していた。
シエラ・アンディーノ
魔術戦クラブの三年。イアトとは、いとこの関係。凛としたカッコいい女性……なのだが、最近リンクスを甘やかし過ぎてロギアに怒られた。
メラノ・キグヌス
魔術戦クラブの三年で生徒会副会長。リンクスの中で腹黒疑惑が出ている青年。クラブのメンバー以外に公表はしてないが、愛する婚約者がいるらしい。
ツチミカド・シラミネ
魔術戦クラブ二年のヤマト国からの留学生。魔術戦クラブの男性陣で一番小柄。属性は風で、飛行魔術を並行使用した戦いが得意。
ホォン・ウンラン
魔術戦クラブ二年の留学生の青年。正体はリィンメン皇国の皇子様。リンクスと違い正体を隠していたわけではなく、純粋にリンクスが気付いてなかっただけ。自分をただの先輩としてしか扱わないリンクスを気に入っている。
リノン・アルヒミア
魔術戦クラブ二年。見た目はおとなしいタイプだが、ノリが良く面倒見がいい。実は彼の兄とリンクスには親交があるのだが、そのことにリンクスはまだ気付いていない。
ヘレネ・ウェヌス
隣国パンテオン皇国留学生の少女。植物を操る魔術が得意。優しげなタレ目が印象的。容姿端麗で家柄もいいので自国でとても人気があった。
ノエ・キーオン
リンクスのつけた「ワンコくん」というあだ名はかわいい系の顔からきている。得意属性は雷だが、扱える魔術は幅広い。キーオン商会の本家本元の三男坊(兄二人、姉一人、妹一人)だが、魔術の勉強ばかりで商いについてはからっきし。
リンクスといざこざがあったのは彼の兄弟姉妹とではなく親戚の方。
アルゴ・ケトゥス
四大侯爵家の一つケトゥス家の生まれ。若い頃から魔道具作りの才能を発揮していた。
彼の得意分野は魔道具の燃費問題で、戦闘面の利用に関しては入学してから勉強し始めた(魔術戦では魔道具の取り扱いについて細かい規定があり調整が必要。燃費を良くした魔道具はオーバースペックとなり使用できなくなる)。最後リンクスに質問しだしたのは魔道具の改良の為で、パーティの時にもリンクスに突撃していた。