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白いもの

作者: ツヨシ

山の中にある母方の実家に行った時のことだ。

暇だった僕は、気晴らしに山の中に入った。

そこで白いものを見た。

一言で言えば白いシーツのようなもの。

一瞬、シーツが風で飛ばされているのかとも思ったが、その動きはどう見ても生きているようにしか見えなかった。

――なんだあれは?

それはしばらく木々の間を飛んでいたが、やがて見えなくなった。

見ている間、とくに恐怖とかは感じなかった。

実家に帰った僕は、なんとなくその白いものを絵に描いた。

高校で美術部だったこともあるが。

描き終えると、それがじいちゃんに見つかった。

「おまえ、これを見たのか!」

すごい剣幕だった。

そうだと言うと、その後は家族総出で大騒ぎ。

近くの神社に連れていかれて、神主にお祓いのようなことをされた。

神主の顔は、怖いくらいに真剣だった。

「これの話は絶対に誰にもするな」

じいちゃんに強くそう言われた。

そして僕の描いた絵は、神社で神主に燃やされたのだ。


       終

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― 新着の感想 ―
[良い点] ∀・)オマージュされている怪談を新たな形の怪談にRemixされた感じがありましたが、それが良かった。ツヨシRemixですね(笑)レビューにも書きましたが、すごいスピード感がありつつも、全体…
[良い点] ぷくくっ(*´艸`*)、面白い。 白いものね(*´∀`*) じいさん、何をそんな剣幕で(¬_¬)。一体なんだったのでしょうね ?(・_・;❔ まず主人公、霊感だけでなく画力がありますわ…
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