僕の10ヶ月を君に
初執筆です。大目に見ていただけると幸いです。
僕の10ヶ月を君に
午前1時34分、暗い部屋の中青白く光る四角い箱には、君からの3件のメッセージ。
「別れてほしい」
3つあったはずなのに、なぜだかこのメッセージにしか目が行かないんだ。
メッセージから伝わる悩んだ痕跡は、僕の心を抉るには十分すぎた。
「否、貴女には好意を抱いております。」
なのに別れて欲しいなんて言われたら、断れないではないか。
別れるしかないと、そう悟った。
空っぽになった世界で、もう声も出ない、涙だって出ないのに、ただひたすらに泣き続けた。
君のことを嫌いになれる気がしないんだ。好きじゃなくなれる気がしないんだ。
どうか君に、恋をすることを赦して欲しい。
君を思い続けることを、僕に赦して欲しい。
僕の青春の10ヶ月を君に捧げよう。もう二度と実ることの無い恋だけれど、希望のない恋だけれど、どうか楽しませてくれ。
読んでくださりありがとうございました。