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短編

ろうそく

作者:


 誕生日が平日であっあもケーキを食べていたのに。

 そこに灯を点した蝋燭を立てなくなったことを、また一つ大人の「しるし」が増えたのだと思った。

 せめてもの抵抗で仕事は早めに終えた。

 それでもギリギリ定時内ではなく、加えて自己学習の時間もあった。今月は休日を増やせるというのに申請もせず、やや不安定な仕事量なばかりに、いつも通りの出勤だった。

 時代も時代なので、このワンルームでたった一人、時折窓を開けては空気と音と気持ちを入れ替えて、ブルーライトカットの眼鏡姿でパソコンに向かう。陽はあまり差してこない、薄暗い空間。

 集中するためにつけているシトラスの香水がふんわり手首から漂って、その時だけぼんやりとした意識がはっきりする。それだけが私の印のように。

 今年の誕生日も雨だった。

 梅雨の時期だから仕方ない。

 ちり、と、蝋燭が風に煽られて、火元に掠る音がする……ように感じた。




もう少し長く書くつもりでしたが飽きました

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