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どうやら表現の不自由展が再開されたらしい。

興味の有る方は会場前に街宣車がたむろしていると言う事は無いので安心して見に来てくれ。あいちトリエンナーレは10月14日まで開催しているぞ。

 名古屋は駅前だけ立派で1kmも離れれば、シャッター街やトタン屋根の平屋建てが見られる町だ。まるでびんぼっちゃまみたいだな。日本でも5本の指に入る町だと言われているが、博多や札幌の方が一見栄えて居る様に見える。下手したら仙台にも負けるかもな。


 これは、某自動車メーカーに代表される近隣の市の羽振りが良いので、その恩恵を受けているに過ぎない。名古屋市で部品を作って豊田市に送っているんだ。まあ、そんな訳で少し離れれば町工場が点在する様な下町が有ると認識して貰えれば良いだろう。


 昔は国内(主に岐阜)で生産された繊維を鉄道で運んでいたが、海外の安い素材に押されて海運がメインになってしまい、駅周辺の問屋街は寂れていった。そんなシャッター街や問屋街を使い、地域の活性化を目指したのがあいちトリエンナーレと言う催し物だ。


 文句を言うばかりでも何だから見に行って来たけど、会場の円頓寺商店街はあいも変わらずシャッター街だった。全然地域が活性化してないよ。呼んだアーチストが廃ビルに絵を書いても催しが終わったら取り壊してコインパーキングになったりしている。土地の持ち主としては実利が有る訳じゃないので当然なのだが、何か残さないと永遠にアートでの地域活性化は無理だろうな。


 名古屋市民としては昭和の残滓の残る風景は好きなのだけど、トヨタ自動車が海外に逃げたらデトロイトの様なゴーストタウンになってしまうのでは無いかと行政は考えているのだろう。愛知県に本社を置く会社は多いのでそこまで酷くならないと思うが、少なくとも政令指定都市ベスト10から陥落しそうな感じは有る。それでは不味いと観光収入を得ようと努力しているが市民と行政の温度差は激しい。


 そして10月8日に表現の不自由展が再開された。抽選での入場制限が有りSNSとかで拡散したらダメだそうだ。今回のあいちトリエンナーレは情の時代と銘打ち情報伝達の速さもテーマの一つで、美術館での撮影が許されない所が多い中、写真撮影が出来ると言うのが売りだったのにな。


 これには再開を求めていた人もおかんむりだな。俺もこのまま再開せず無かった事にしてお茶を濁すと思っていたのだけど、結果はどっちつかずの中途半端な物だった。


 本当に何がしたいか分からんな、テレビを付けたら新天皇の即位正殿の儀の話題で持ち切りなのに、昭和天皇の写真を燃やす作品の展示の再開をするとはな。天皇制に反対の人間が居るのは分かるが、お祝いムードの漂う今の時期に異を唱えても一般人の心に響かないばかりか、左翼は頭がおかしいと思われかねない。


 この展示の再開に対して名古屋市長は座り込みで抗議したんだけど、彼は政治屋なのでその行動で次の選挙に勝てると踏んだんだろう。賛成派の愛知県知事と反対派の名古屋市長のどちらが生き残るかでこの地域の民意を問いたい所だな。


 ツイッターとか見てると表現の不自由展の再開に賛成の人も居る様だ。もしかしたら俺が間違って居るかもしれないので反対意見の有る人は気兼ねなくコメントしてくれよな。


 

次は芸術とは何かについて考えてみようと思う。

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