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私と友達  作者: 豆乳
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友達と約束



彼女の留学生活も残り数ヶ月となった3月、震災が起こった。

幸いなことに私たちのいた街に被害はなかったが、彼女の故郷でも震災のことは大きく取り上げられたらしい。



彼女は予定よりも早くドイツに帰ることになった。


出発の日、久々に会った彼女は見るからに痩せていた。目元が腫れていてうまく表情を動かせないのか、ぎこちない。


「もう日本に来れないかもしれない」と彼女が言うと、

「じゃあ私がドイツに行くね」と私は答えた。


するりと口からすべるように言葉が出て、自分でも驚いた。

ドイツまでどれくらいのお金が必要で、貯めるためにどうすればいいのかわからない。

だけどなぜか「ドイツに行くんだ」という根拠のない自信をいつの間にか持っていた。



2年後、ドイツの空港の到着ロビーに出ると、友達が少し高い声で私の名前を呼んだ。

ハグをすると、また会えたことをじわじわと実感してどんどん涙が溢れてくる。


約束を守れて嬉しかった。痛いくらいに力を込められた腕も、友達が泣く声も嬉しかった。私はこみ上げてくる気持ちを抑えることなく泣いていた。

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