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わいは、豚である  作者: 愛雌 雄
5/10

わい、童貞である

最初の一分が 「○○」 と始まりますが、サブタイトルを表記しており、"わい"の発言や妄想ではありません。

「わい、童貞である」



「わ、私と結婚してください!!」


「え、えええあああ!?!? ……ブ、ブヒ」


「ブヒ……?」


「ブ、ブビビビビビ!? な、なんでわいなんかと!?」


俺が助けたかわいい女の子は俺を部屋に招き入れ、結婚を申し込んできた!?


女の子はセーターを脱ぎながら俺に近づく。

後ずさりする俺は壁に背中を押されてしまった! これは結婚するしかないのか!?

セーターを脱ぎ捨てた女の子からは甘いにおいが漂う。

頬は上気し、目はとろけた様で、しかし俺の目を真っすぐ見ている。

その瞳には俺のバランスの悪い目鼻立ちや禿げた頭は見えないのだろうか。


薄いワンピースの奥には濃すぎる塊が詰まっている。

しかしやはり幼そうな見た目にこれは暴力的に男心をくすぐるものであって……

女の子は俺の腹に抱き着く。

大きな胸の感触に自我が崩壊しそうだった。


「わ、私なんでもします!! あなたのためなら何でもしたいです!!」


「や、やめろっ!!」


しかし、わい、狂乱の獣と化す前に女の子を振り払う。


「わいはもう42なんや!! 限界オタクだしコミュ障だし、全然かっこよくないし社会不適合者や!! 君は可愛いしこれからいろんな人と出会う! わいなんかにかまっていちゃだめだ!! それに……」


「それに、なんですか?」


女の子は不安そうにこちらを見てくる。

一時の感情で人生の大ごとを決めてはいけない。

大人として、失敗者として、未来ある若者には教えてあげなければならない。


「それに……それにわいは……わい……童貞である」


部屋に寒い空気が流れた。

わいは童貞だ。42の童貞。

もう、世間で言う魔法使いとか賢者とかそういう域なんだ。

そんな奴とは付き合ってはいけないよ、お嬢ちゃん。



わい、クールに去ろうとするも、止められる。



「あ、あの……童貞ってなんですか?」


そのとき、ワイに電撃が走った。

この子はこの見た目で汚れを知らないのか!? 失礼か。

見た目というよりお胸から20歳くらいだろうか、それでも普通童貞は知っているはずだ。


「きみ、何歳?」


「18です!!」


「未成年なんかあああああい!?」


マジか、未成年の胸見て勃〇してたのかわい。 なんか悪いことした気分。


わい、未成年に汚れを教える。


それで嫌われてもいい、きっとこの子は、いろいろ知らなくては襲われる。

男が何処に興奮するのか、ただ、それを隠せば襲われる機会は減るだろう。


「きみ、童貞というのはね……」



わい、講義終了。

女の子には驚いた。

知識への? いや性への向上心が高すぎる。

無知な分、一から教えてあげた。


「先生!!海綿〇てなんですか!?」「先生!! イ〇ラ〇オってなんですか!?」


なんて聞いてくる。罪悪感が止まらない。


「はあ、これでわいが君に教えることはもうないよ、いいか? ワイの性癖はロリだ、巨乳だ、ちょうどおぬしのようなな。 だからこれから君は、サングラスでそのぱちくりした目を隠し、体の露出は避けるべきだよ。 わいみたいなのが、いっぱいいるからね」


「は、はい! 先生! ありがとうございました!!」


謎の尊敬を浴びている気がする。

当初の予定では「何子のキモ豚最悪」みたいな感じでわいが追い出される予定だったのだが……。


「それで、ここが一番重要だ、つまりわいは凄くキモ……」


「つまり先生は凄く私が性癖にドストライクなんですね!?」


「そんな言葉を男の人に言ってはいけま……おいおいおいおいおい!!」


他人相手に絶対に言ってはいけない言葉を耳にし、彼女を見ると、なんか服を脱ぎ始めていた。


「や、やめなさい!? 何をしているの!?」


「せ、先生はつまり、先ほど教わった言葉を使うと……ワイの性癖はロリ巨乳の全裸美少女を床に押さえつけて犯しまくることやねん!! 今すぐ服を脱ぎなはれ!!……ということを言っていいるのでは!?」


「やめろおお!! それ以上汚い言葉を使うな! お主が下品な言葉を発するたびにワイのHPに大ダメージが入るんやああああ」


なんてことをしてしまったのだろう。

まさか数十年ぶりに話した一人目が犯罪者で二人目が警察、三人目がワイの生徒で下ネタロリだとは……。

何処のエロゲだよ……。 エロゲでもなんでもねーよ。

女の子の髪の毛はエロ毛じゃねーようるせーよ。

それはエロっ気だろじゃねーよ面白くねーよ何言ってんだわいは……。

ちょっと脳の処理が追い付かない。


すると、女の子からこんな提案が出る。


「やめてほしければ、私とここに住むことですね!」



わい、ここに住むことに決める。 ゆっくり、とてもゆっくり頷いた。


「えへへ! じゃあ、まずは、そのうち、服を買いに行きましょう!! 大丈夫! あなたにお金がない事は知っていますよ? 私が払います!」


自分の情けなさに涙が出そうになる。


「あ、あと、私は花楓かえでです! 好きに呼んでくださいね? あなたのお名前は?」


「ああ、わい、耕太郎です」



第五話「わい、童貞である」


わいは童貞です……うん。


はい、明日も夜投稿です。

どうかよろしくお願いします!(^豚^)!!

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