兄に愛されすぎてます
「おーい起きろー幸‼︎」 「遅刻するぞ」
ああ、もう少し寝ていたい。
なのにいつも、長男の千晶と次男の秋が起こしにくる。
私は早く、学校の準備をする
「よし、寝癖よし、制服も良し、忘れ物もなし完璧だな」
私は、いつも兄と一緒に登校する。いつも、みんなから、じろじろ見られる。どうしてかというと、実は、千晶兄と秋兄は、・・・・イケメンなのだ。みんなは、学校の中で1番と2番くらいのイケメンなのだ。
ああ、みんなからの視線が痛い。視線も関係なしに、すたすた歩ける兄が羨ましい。こんなことを考えていたら、小石につまずいてこけそうになった。すると、千晶兄と秋兄の手が伸びてきた。
「おっと、危ない」「セーフだな気をつけろよ」
「うんごめんね」
かぁ〜
思わず、顔が赤くなる。
恥ずかしくって私は、走って教室に向かう。
あと20分で、授業が始まる。
隣の席の神崎歩くんと話をしていると、千晶兄と、秋兄が邪魔してくる。
「おい、なにしてる?」「馴れ馴れしく幸に触るな」
「わっ、すみませんでした。」
「ふん」私の唯一の楽しみなのに・・・
いつも邪魔される。今日こそは、兄からの攻撃を阻止してやる。まず、無視することだ。