1人目の主人公
少しずつ動きます。
その男の名は「アデス・プレイト」
《スターナー》の二番隊隊長。剣技に長けた男である
《スターナー》とは1隊10人構成の六番隊が連なる『ガゾリオン』が所有する国家直属騎士団である。
『ガゾリオン』は地上人である「カタリマ・ノエナ」が治める魔術が進んだ魔導国である。さらにこの《スターナー》を所有しているため、他の国は容易に攻め入ることができない武装国家にもなっている。
《スターナー》は魔術に長け、剣技、弓技、銃技、防技をそれぞれが扱うことが出来る。数こそ60と少ないがそれぞれが一騎当千である。
『ガゾリオン』は元々六つの国の連合国の名前だったのだが世界大戦により崩壊寸前となり、このままでは六つの国全てが滅びると危惧した当時、連合国のひとつの王であったカタリマがひとつの国にすると提案。他の国の王達もこれに同意。こうして連合国の名であったガゾリオンは大国家『ガゾリオン』へとなった。
カタリマはこの意見を言った者として『ガゾリオン』の王に、その他の者は大臣になった。そして、もう滅ぼされることがないようにとそれぞれの国で秀でていた技術を結集。その国で強かった者達を集め兵とした。これが後の《スターナー》である。
アデスはそんな《スターナー》の二番隊隊長ともあり、その実力は凄まじいものだった。かつて『オルガナブロワ』と戦争した際には1人で『オルガナブロワ』の軍隊を壊滅へと追い込んだこともある。
そんなアデスはカタリマに呼ばれ、王の間で跪いていた。
「王よ、此度の命は」
「魔物が騒ぎ出した。どうやら魔王とやらが現れたそうだ。そこで君にはその魔王の調査をしてもらいたい」
「魔王、ですか。しかし私は偵察には向きません。なぜ私なのでしょうか」
「こちらに害がありそうな場合は殺して欲しいからね。」
なるほど、とアデスは思った。確かに殺すならば自分はちょうどいいだろう、しかし
「では、なぜスターナーを使わないで私1人で?はじめから偵察ではなく討伐にしてしまえばよろしいのでは」
「それはダメだよ。あくまで偵察、もしかしたら交渉できるかもしれない。殺すのはそれが無理そうな時だよ。それに君1人じゃない、ユニも一緒だ。これなら偵察と討伐、どちらもできるだろ?」
ユニとは、同じく《スターナー》の二番隊で偵察に長けた暗殺者だ。
それなら問題ない、そうアデスは思った
「ユニがいるのでしたら異論は御座いません。直ちに出立する準備を致します」
「そうしてくれ。場所はケルスだ」
会話が終わりアデスは一礼してから王の間を出た。そのままユニのいる部屋まで行き、先程のカタリマの命令を伝えると、自室へ戻り準備を始めた
ようやく、人が出てきました。当然戦闘もそのうちしますが書くのは苦手なので稚拙な文がさらに稚拙になるかもしれません。ご了承ください。
コメントがとても嬉しく飛び上がりました。ありがとうございます。始めたばかりで返信の仕方がわからず(できない?)見ていないかと思われるかもしれませんが見てます。喜んでみてます。
また、アドバイス、ダメ出し、感想等書いていただけると幸いです。それでは