表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王子様と眼鏡少女  作者: ヒナ
2/2

眼鏡の王子様

ヒナは、そのまま電車に乗って席につくと毎日の日課の読書を始める。

(さっきの人・・・なんか焦ってたみたいだけど私何か顔についてたのかな?)


ヒナは自覚はないが、眼鏡を外すと別人なくらい美女へと変貌する。

その姿はおサナ馴染みのオトコノコ1人、家族くらいしか知らないのだった。

ヒナには友達が少なく、しかもいつも眼鏡をしているため、その姿をみせる機会がない。

多分・・というか絶対その男子もそれが原因なのである。


(あ~あ・・・今日も電車混んでるな

今日は入学して1か月だっていうのにまたクラスメイトとは

馴染めてないし・・・そろそろ馴染まないといけないんだろうけど)

そんなことを考えているともう駅についてしまった。

人ごみを駆け抜け電車を降り、学校へ向かう。


羽ヶ丘高校。通称はね高。学力はそこそこいいほうかな。

お金もちが多いけど、貧乏人の私にはちょっと行きにくい学校だったりする。

でも今日も頑張るぞって一息つく。


キーコーンーカーンーコーン

「あ・・・やばっ授業始まる急がなきゃ・・・」


教室についた。

席についてまた読書。

あっ予鈴がなった

「えー今日の授業もちゃんと寝ずに聞けよ」

クラスメイト「はーい」

皆寝る気満々な答え。無理もない。この教師は勉強の教え方はうまいが

余計な無駄話もおおく、しかも笑えないジョークばかりいうから・・・。


私はいつも通り要点だけ抑えて・・・あとはラクガキか読書。

ちなみに私の席は窓際の一番後ろの席。

私はふと窓を覗きこむ・・・。

(あぁ~今日も良い天気だな。校庭を覗いてみよう。

男子がサッカーしてるや・・・ふーんこんな日にサッカー・・・

あっ・・・)

あたしは気づいた。あの後姿さっきの少年にそっくりなことに。

「あの人・・・サッカーしてる。しかも上手だな・・・」

「オイ、高岡。この人の授業を聞かず何外を見ている」

「先生・・・」

げっ注意されちゃった・・・。


目の前には先生がたっていた。あーあ・・・とため息つきながら

私は外から目をそらす。

「す、すみません・・・」


(何やってるんだろ・・・あたし、今は授業に集中しなくちゃ!)



キーンコーンカーンコーン


授業が終わった・・・

あーやっと終わった

なんか長かったし。

あっそういえばさっきの少年・・・

私は外を見たがその少年の顔を拝借した。

あ・・・

(王子様・・・みたい)

私は決して面食いではない。どちらかというと坂本竜馬とか

そっち系の顔が好み。もちろんアメリカ人と戦国武将だったら戦国武将派だ。


だから・・・

(王子様って勝手に呼ぼうかな・・・テキトーに)

今日から彼は眼鏡の王子様だ。


その日から時々学校で目にしたその彼はなんと!学校でも

王子様扱いされていることが判明した。

(そりゃ・・そうだよね、あのルックスだもん)

でも王子様なんて・・・私にとって遠い存在なんだよな。

まっ恋なんてほど遠いものに憧れてるわけじゃないし。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ