クラスの男子たち
「出席番号36番山田大翔です!訳あって二年間学校に行ってなかったので
みなさん初めましてだと思いますが、仲良くしてもらえたら嬉しいです!
特技は陸上、好きな食べ物はラーメン、好きなタイプは一緒にいて楽しい子です。
一年間よろしくお願いします!」(エンジェルスマイル)
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思っていたより反応が良くないなこのイケメンフェイスでエンジェルスマイルを繰り出したら
惚れるとまではいかなくてもなんらかのアクションがあると思ったのに
自惚れすぎだったかな?
まぁこのクラスの男子二人はイケメンと美青年だし免疫があるのかな?
「いいいいい以上でじじ自己紹介をお終わりにします。つぎの時間からは課題確認テストを
するので五分前には着席するようにしてください、、それじゃあご、号令」
キンコーンカンコーンキンコーンカンコーン
「はるとくんだったかな?自己紹介で聞いたと思うけど僕は山本美月
そこでだるそうにしてるのが飛鳥井怜男子には基本優しいから仲良くしてあげてね」
「おい俺の自己紹介を勝手にするな 今聞いたと思うが飛鳥井怜だよろしく
それにしてもさっきのはすごかったな」
さっきの?なんの話してるんだろ?てかこいつさっきの自己紹介とキャラ違いすぎだろ
美月に関してはほんとに男?ってぐらいの可愛さだな知らなかったら惚れてたかも、
「よろしく山田大翔だよさっきのって?」
「とぼけんなよーさっきの自己紹介だよ」
「自己紹介?なんか変なとこあったかな」
「美月こいつかなり変わってるぞ」
初対面で変わってるとはなんて失礼な奴だ
「そろそろテストだしこの話は放課後にでもしようか」
「それじゃあテストを開始するので筆記用具を片付けてください。
学年、クラスによってテスト時間がバラバラなので休み時間も私語厳禁でお願いします。
それじゃあ試験よーい開始」
カッカッカッ
教室中にシャーペンの音が響き渡る
キンコーンカンコーンキンコーンカンコーン
「やめ!それじゃあ後ろから教科別に集めてください はい確認できました
このまま終礼もしたいと思います」
ふー終わったーまぁ満点とはいかなくても8割、9割は取れただろう。
俺は国公立志望だったのもあって理系だったけど国語もいける口だし、数学はもちろん
英語も一年の夏休みから三学期まで約半年間留学してたから大丈夫だろう。
まったくなじめなかったけどな!!半年間ずっと一人で昼飯食ってましたがなにか?
「――ほかに連絡のある人はいますか? じゃあ号令」
「起立 気をつけ 礼」
「「「さようなら」」」
「おい大翔一緒に帰ろうぜ!美月も帰るぞ」
「帰るって言っても俺ら全員車だろ」
「じゃあ教室で少ししゃべってから帰る?」
美月が笑顔でこっちに向かって提案してくる。相変わらず可愛すぎる、惚れちゃう、、、
二人が椅子に座る。別に喋ることないけどいっか
「二人ともテストはどうだった?」
「できるわけないだろ」
「美月も?」
「そうだね。僕ら男子は勉強とかする必要ないから」
勉強しといた方が後々楽になるぜと説教かましたいところだが、
実際美月の言う通り、男子はなにもしなくても食うのに困らないのだろう。
すごい世界に転生したなと再認識する。
「やっぱり大翔は変わってるね」
「そう?」
「普通の男子は怯えてるかわがままかのどっちかだから」
「俺が変わってるなら二人も変わってると思うけど」
「そう?怜は女子の前だと不愛想だし、僕は女子を怖がってるよ」
「うそだ~」
「でも言ったでしょ自己紹介の時おとなしい子がタイプって」
「たしかに」
その後も三人で仲良く会話をした。多少仲良くなれたと思う。
「帰るか」
「そうだな」
「そうだね」
「じゃあ二人ともまた明日」
「「また明日」」