男性保護官
ふーーーー。久々に電話すると疲れるなーなんか喋るたびに驚かれるし。
とりあえず、昼めし食って母さんたちが返ってくるまで動画でも見ますか。
「お兄ちゃんただいまー」
おっ美羽が帰ってきたみたいだ。
「おかえりーー」
俺を見つけるとダッシュで俺に抱き着いてくる。
「急に抱き着くなよー」
「えへえへえへえへえへえへ」
まぁ美少女に抱き着かれるのはやぶさかではないといいますか、、
うん。妹だから!妹だからなでてるだけ。うん。
「ガチャ」
「ただいまー」
「「お母さんおかえりー」」
母さんの後ろには二人にも引けを取らないくらい綺麗な人が立っている。
身長も俺と同じくらいで、胸もかなりでかい。クール属性ってやつか。
「今朝話した通り、男性保護官を連れてきたから紹介するね。
こちらは、花山院蓮華さん。かなりの凄腕らしいわよ。」
「ご紹介にあずかりました、花山院蓮華です。
強さだけで言ったら養成所の同期のなかで一番強いです。ほかの部下たちも強いので安心してください。」
「すでに知っているかと思いますが、僕の名前は山田大翔です。
そんな強い人に守ってもらえるなんて光栄です。これからよろしくお願いします!!」
「妹の美羽です。お願いします!」
「それでは今回の契約について詳しくお話しします。」
この先は四人で机に座り、契約について話を聞いた。
美羽は聞く必要ないと思うのだが、俺を心配をしてくれているんだろうか。
契約の内容をざっくりまとめると、
まず、外出時は絶対に保護官を連れていくということ。
蓮華さんは住み込みで働いてくれるらしいので外出時は声をかけろとのこと。
他の保護官の人たちもここら辺に住んでいるそうなので、外出時は迎えに来てくれるそう。
また、学校でもずーど一緒にいるわけにはいかないので、
学校の中にある控室で待機していてくれるらしい。
ほんとにいたれりつくせりだね。
しかも蓮華さん俺と会話してても普通の反応をしてくれるんだよね。
いいとこのお嬢さんだから見慣れているとかかな?
高校生は恋愛対象には入らないとかだったらかなしい。
~蓮華視点~
だだだだだいじょうぶかな、わわたしいつも通りやれてるかな。
ちょっと不愛想だったかな。こんなことになるならもっと化粧してくればよかった。
最初聞いたときは大丈夫かな?と思った。だって二年間不登校ってきいたから!
典型的な女性恐怖症タイプかなと思った。
ひとみさんに大丈夫ですか?と何回も聞いたけど全然聞いてくれないし
むしろ逆に驚かないでねといわれたがこういうことだったのか!
こんなに丁寧に話しかけられたのは初めての経験だった。
私は身長もでかいし明るくふるまうこともできないので、
保護対象の人に怖がられていた。命を守ったのに近寄んな!とキレられることもあった。
だがこの人は、私の見た目に怖がることもなく、光栄とまで言ってもらった。
まだ出会って二時間しか経ってないのに一生この人を守っていたいと思った。
~聖明学園について~
一般的な進学校。偏差値帯は70前後ぐらい。
東京に三つしかない共学のうちの一つ。スポーツクラスもある。
男子は形だけの入試となっており、クラス分けのためだけに使う。
一学年だいだい400人ぐらいで一クラス40人ほど。
学力順に上からA組、B組、C組、D組、E組、F組、G組となっており
これとは別にスポーツクラスがあり学力関係なく1組、2組、3組となっている。
男子はA組に3人、B組に2人、c組に1人となっている。
学力順とされているが明確に言われているわけではなく、一部では社交性では?と言われている。