家にて
「よかった~普通の一軒家だ」
俺がいた前世の小説だと男性が少ない世界ではばかでかい家に住むと相場は決まっていたので
だいぶ安心した。もしかして、周辺の家に男がいると大々的に宣伝しないためかな。
「じゃあ入ってここが私たちの愛の巣よ!!」
愛の巣って母さん、、実の息子相手に何考えてんだよ
「お帰り!!!おにいちゃん!!!」
「ただいま美羽ちゃん」
俺が玄関を開けると妹が元気な声で出迎えてくれた。
やっぱり妹はいいななんて思いながら、妹の頭をそっとなでる。
「えへえへえへ/////////」
なんか妹がすごい下品な声を出している気がするが気のせいだと思うことにしよう。
うん、間違いなく気のせいだ。
「イチャついてないで早く入ってきなさい 後で母さんにもやってね、!」
母さんにもやるのか、美羽は妹って感じがするけど母さんは20代後半みたいな見た目してるし、
背徳感がなーまぁでもさすがに実の母には欲情しないけど、、、、、、、、しないよ!、、、
「は~い今行く」
そう言って家の中に入る。
普通の家だ!安心する!なんか実家って感じがするな!
まぁ実家なんだけど、前世の実家もこんな感じだったような
その後リビングからお風呂からなにからなにまで案内してもっらた。
さすがに妹の部屋に入っていいといわれたときは戸惑ってしまった、、異性として意識してるわけじゃないよ、、?
「ここが最後の部屋!ハルちゃんの部屋で~す。夜ご飯まで時間あるからこの部屋でゆっくりしててね。」
「ありがとう母さん」
ここが俺の部屋か~それにしても殺風景だな。前世ではサインボールとか使い終わったグローブとかを
飾っていた気がする。明確に思い出せないのはいつものことだ。
だが、前よりも前世の記憶が戻ってきた気がする。この体に馴染んだからだろうか。
まぁそんなことより本棚、本棚~
手に取ったのは日記のようなものだ。
開いてみると 死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね・・・・・・
え、なにこれ、、、、、この身体の子は病んでいたんだろうか、、
そういえばなんで病院に運ばれたのか聞いても教えてもらえなかったことと関係してるんだろうか、
もしかして自傷とか、、、、?あとで詳しく聞いてみよう、
「はるちゃーーんご飯だよーーー」
「はーいいまいくー」
「「「いただきまーす」」」
「お兄ちゃんとご飯食べるなんて久しぶりだね!!」
「入院するまで一緒に食べてなかったのか?」
「お兄ちゃん部屋から出てこなかったから、、」
「そっか、、これからは毎日一緒に食べようね!!」
「うん!!!」
か、可愛すぎる!!!いずれ反抗期が来てクソ兄貴なんて呼ばれたら
どうしよう!!兄貴の服と一緒に洗濯すんなとか言われちゃったら!!
彼氏とか連れてきたらどうしよう、絶対渡さん!!!!
「お兄ちゃんどうかした??」
「いや、美羽に彼氏ができたら彼氏を殴っちゃうかもなって」
「大丈夫だよ!!私お兄ちゃんと付き合うから!!」
「嬉しいこと言ってくれるなーーーーーーー」
美羽の頭をぐしゃぐしゃとなでる。
どこの馬の骨かもわからん奴に美羽は渡さん!!(こいつも出会ってまだ三週間)
「本気なのに、、」(ボソ)




