閑話⑧
「これは鷹司家の問題ですあなたには関係ないないのでは?」
「僕は祐奈さんの彼氏なので関係しかありません」
「婚約者がいるのに彼氏なんているわけないでしょ。だいたい自分のことなのにさっきからずっと黙ってるけど何とか言ったらどうなの祐奈。」
私はお母さんに詰められ黙ってしまう。
「ほら何も言えない。本来守るべき男の背中に隠れて恥ずかしくないの」
言葉が詰まる。
いつも私はそうだ。お母さんの言いなりで、何か言われても反論できずうなずくだけ。
こんな自分に嫌気がさす。
私が黙って下を向いていると、大翔君が私の手を握りこちらを見つめる。
なんだかその目は「祐奈さんならできる」言っているように感じた。
「い、いやです」
お母さんは一瞬驚いたような顔を見せる。
「私は今までお母さんの言うことは全部正しいと思ってたし、現状結婚なんてできない女の人のほうが多いし婚約者を勝手に決められても別にいいと思ってた!」
「でも!!」と強い口調で続ける
「私は大翔君のことが好きだから!!」
お母さんの表情はどこかこのことを望んでいたような顔だった。
「いいわよ」
「「へ」」
二人の声が重なる
「あの、お母さんいまなんて」
「だから別に破棄してもいいわよって言ったの」
二人は顔をあわせる
困惑したような声で大翔君が聞く
「元々祐奈が好きな相手を見つけたらこの婚約はなしにするつもりだったの」
「じゃあなんで大翔君と連絡取ってるの見つけたとき関係を断てなんていったのさ」
私が大声を上げる
「私が関係を断てって言ったぐらいで関係を断つようじゃ本気じゃないってことでしょう。さっき言ったことに補足する祐奈が本気で好きになった相手なら認めようと思ってたってことよ。
それこそ私に祐奈自身が逆らう覚悟があるくらいのね。」
つまり私たちは認められたってこと?
「ってことは大翔君と一緒にいてもいいってこと!?」
「何度もそう言ってるでしょう」
お母さんは呆れたような嬉しそうなそんな口調で言った。
「そういえば自己紹介がまだだったわね。私は鷹司紫たかつかさゆかり突然だけど私とも付き合わない?」
「はい?」
少しの沈黙が流れるが、私が急いで問いただす。
「ちょっと!お母さんどういうこと!」
「だったこんないい男がいたなんてーちょっとぐらい分けてくれてもいいんじゃない」
私は大翔君をジー―と見つめる
「ま、まだ出会って間もないのでまずお友達からということで」
「じゃあ連絡先交換しよ」
お母さんがこんな楽しそうにしてるとこなんて見たことない
「ところで大翔君は今日泊まっていくのかしら」
「そうしたいですが、さすがに親が心配してしまいますので」
「そう。まぁ大翔君ならいつでもwelcomeだから」
「じゃあそろそろ時間もやばいので帰ります」
そういって私とお母さんは立ちあ上が、正門で大翔君を見送る。
「あっそういえば言い忘れてたんですけど祐奈さん!」
「な、なに」
「結局告白とかもせずに付き合ってみたいになっちゃたので今言っておきます。祐奈さん!僕と付き合ってください!!」
やはり言葉にされると嬉しいもので私はすぐに笑顔になって少し涙ぐみながら
「は、はい!」
といって、大翔君に抱き着いた。
「行っちゃったね大翔君」
お母さんがつぶやく。
「お母さんありがとう。私たちのこと認めてくれて」
「いいのよ。そんなことより二人の今までを教えて!」
お母さんと一緒に部屋へと戻る」
「もちろん!」
これからはもっと仲の良い親子であれるそう感じた。




